Fly me to the moon

みなさんどうもこんばんは。

鈴木です。月絡みの曲なら他に「Moon river」や「星影のステラ」なんかが好きです。

「ティファニーで朝食を」素敵な映画ですよね。

記事タイトルの「Fly me to the moon」を含めたこれらの楽曲、

訳詞が堅苦しくてこんな言葉普段使わないから好きになれない、理解しにくいという意見を良く耳にするのですが

鈴木はそんな美しい言葉が普段から自然と出てくるようならとても素敵なんじゃないかと思う次第です。

 

 

さて、前回の記事でご存知かもしれませんが、GWは我々、詩作品についての強化合宿さながらの稽古をしておりまして、

ああでもないこうでもないとみんなで知恵を絞って意見を交換しておりました。

鈴木もファミコン並みの処理速度の脳みそをフル稼働させておりましたよ。

その時題材として取り扱った作品の中に「東岩手火山」という作品がありました。

その詩の中のある頁を見た時、鈴木は思わず目を見張りました。

こんな文章があったからです。

「北斗星はあれです。

それは小熊座といふ

あの七つの中なのです

それから向こふに

縦に三つ並んだ星が見えませう

下には斜めに房が下つたようになり

右と左には

赤と青と大きな星がありませう

あれはオリオンです オライオンです

あの房のあたりに

星雲があるといふのです

いま見えません

その下のは大犬のアルフア

冬の晩いちばん光つて目立つやつです」

なんのこっちゃ?とお思いでしょう。でも鈴木は戦慄しました。

あのの女神アルテミス絡みの星座ばかり取りあげている…と…。

 

アルテミスというのは、ギリシャ神話の月、狩猟、弓術、純潔を司る女神です(因みにローマ神話での名称はディアナ)

太陽神アポロンとは双子であり(姉か妹かは諸説あります)、大層お美しいのですが…。

とんでもなく気が強く、神話でもかなり恐ろしい面が強調されています(彼女に限った話ではありませんが)。

また獣を司る面もあり、豊穣を約束する反面犠牲を要求する血腥い地母神でもあったようです。

生贄を要求するあたりはゾロアスター教から派生し血腥い面が取り入れられやすかったインド方面にも近く、

所謂デーヴァの方にも近いのでしょうか。調べないとはっきり言えませんが。

でも有名なエフェソスのアルテミス像は、その地母神群とも言える形態からブラックマリアの原型になったのではないかと思われます。

 

話が横にそれましたが、このアルテミスさんは前述の通りとんでもなく気が強く、関わった人間はだいたい悲惨な目に遭います。

先ほど出てきた星座の数々は、実は犠牲者の皆さんなのです。

説明すると長くなるのでかいつまんでそれぞれを説明すると

小熊座→侍女がお父さんに手篭めにされて妊娠しちゃったけど純潔じゃない子なんて知らないわ!

その奥さん(母親とは違う)には熊に変えられちゃったみたいだけど、あたししーらないっと。

(産んだ子は小熊座に、侍女の方は大熊座に)

オリオン座→お兄ちゃんが私の弓の腕を疑うの!よーし、あの海に見える的を射抜いてやるわ!

ああっ!?的だと思ってたら蠍から逃げてた愛しのオリオンだったわ!(復活させてくれと泣きつくも結局オリオンは星座に)

大犬座→水浴びしてたら覗きがいたわ!(単なる偶然)

許しを乞いても無駄よ!鹿になってあんたの犬に食べられちゃいなさい!(この神話が大犬座のモデルに)

 

かなり雑に説明しましたが、恐ろしいのは

こんな雑な説明でもほぼ間違ってない

というところでしょうか。神様って言っても祟り神みたいですね彼女。

賢治さんは単に冬の星座の代表を取り扱っていただけなのかもしれませんけど、

神話好きの鈴木から見ると何か因縁めいたものを感じてしまい、一人戦慄していたのでした。

 

それでも、この「東岩手火山」という作品は広大な景色とその美しさを感じられる

とても素敵な詩ですので、皆さんも是非一度読んで見てください。おすすめですよ。

 

それにしても日本の神話のツクヨミ然り、どうしてこう月を司る神様は感情の起伏が激しいのでしょうか。

「げっこう」を司るからでしょうか?

 

お後がよろしいようで…。