ひのきとひなげし

こんにちは。

あっという間に今年も半分終わってしまいそうで焦りはじめている彩木です。
今年度はスロースピードで!なんて考えていましたが、
どうやら昨年よりも濃厚な年になりそうです。

遅くなってしまいましたが、3月のミニステージのダイジェスト映像をUPしました。
9月の花巻公演、10月の本公演にもエントリーされているポランの会でもおなじみの
ひのきとひなげし
の語り合わせです。

 

舞台はセントジョバンニ様のお庭。
舞台奥にお庭を守るひのきが立っています。

スターになりたいと願い、誰かを羨んでばかりいるひなげし。
彼女達は優しいひのきの言葉に反発し、まともに話を聞こうとしません。
理想と現実に苦しみ誰かを羨み嘆いてばかりいるひなげし達は、
どの時代の少年少女にも通ずるものがあるのかもしれません。

「美しくなるための術を施してくれる」という
医者に化けた悪魔の言葉には素直に耳を傾けるひなげし達。

ですが、ありのままで生きる事の大切さを語るひのきの言葉を理解する事が出来ません。

ひのきとひなげしの噛み合わない会話は、どこか滑稽でありながら、
分かり合えることのない物悲しさを感じさせます。

文・美沙(抜粋)

 

 

花鳥童話好きの私にとって、「ひのきとひなげし」も大好きな童話の一つですが、
語ってみるとなかなか手ごわい作品でした。
スコンと差し込まれてくる「雲の峯」。

 

東には大きな立派な雲の峰が少し青ざめて四つならんで立ちました。

東の雲のみねはだんだん高く、だんだん白くなって、いまは空の頂上まで届くほどです。

雲のみねはだんだん崩れてしずかな金いろにかがやき、そおっと、北の方へ流れ出しました。

雲の峯がみんな崩れて牛みたいな形になり、そらのあちこちに星がぴかぴかしだしたのです。

東の雲の峯はだんだん崩れて、そこからもう銀いろの一つ星もまたたき出しました。

 

夕日が西の山に落ちてから、東の空に銀いろの一つ星が瞬きだすまでの
時間の経過を描いています。
賢治さんの言葉からイメージを膨らませると
空の色や星の輝きや、地上の真っ赤なひなげしなど、
美しい、美しすぎる景色が見えてきます。

イメージを膨らませて、色を感じ、匂いを感じてることができれば
賢治童話をより楽しんでいただけると思います!
そのためにも、賢治さんが紡ぎだしたひとつひとつの言葉を
大切に伝えていきたいと思っています。

今後の公演は、秋!!!
9月2日(日) 花巻・イーハトーブ館ホール
10月10日 なかの芸能小劇場

チラシ等出来上がり次第お知らせいたします。